活動報告

大阪府立大学 岩村 雅一 准教授の研究報告のサマリーをご紹介いたします

【研究者】岩村 雅一 大阪府立大学大学院工学研究科電気・情報系専攻 准教授
【研究テーマ】最近傍部分空間探索の高速化と適用範囲の拡張
【研究期間】2016.4.1~2018.3.31
【サマリー】本研究では、大規模なパターン認識問題を高速に解くために、近似最近傍部分空間探索という問題において、従来手法より大幅に高速な手法を提案して、その改良について検討した。近似最近傍部分空間探索とは、部分空間で表された検索質問(クエリ)から最も近い(各クラスを表す)部分空間を見つけ出す問題である。本研究の成果の概要は以下の通りである。
(1) 我々が提案した手法の改良
我々が申請段階で提案していた近似最近傍部分空間探索手法は、既存手法と同じ検索(認識)精度で比べると、7倍高速であった。実装の改良ならびに追加の比較実験を行うことで、30倍高速になった。
(2) 適用範囲の拡張
我々が提案した近似最近傍部分空間探索手法は、データベースに登録されているクラスの部分空間と、検索対象(クエリ)の部分空間が同じ次元数でないと使用できなかった。そこで、この制限を取り除くことで、提案手法の適用範囲の拡張を検討した。

※岩村先生の今後のますますのご活躍をお祈りいたします。