ICT 普及事業

【ICT普及事業】対馬での海鳥保護テストプロジェクトを実施

10月15日~17日、KDDI財団とNRDAアジア(※)は長崎県対馬市の砂浜において、県、市、現地協力チームの協力のもと、新たな海鳥保護テストプロジェクトを実施しました。
本プロジェクトは、カリフォルニア湾サンタバーバラと並んで、毎年油汚染海鳥が漂着する世界的にもまれな地域である対馬において、冬季に避難してくるオオハム、シロエリオオハム、アビの保護強化を目的とし、衛星通信による遠隔監視カメラシステムを用いた観測の取り組みです。

今回は、対馬市の砂浜で、KDDI財団、NRDAアジア、対馬市現地協力チームで協同し、初日は環境構築と機材の確認、翌日は設置したシステムのテスト運用および対馬野鳥の会と連携した夜間カメラの動作確認を行いました。最終日に現地テストを終え、合格した機材の購入を予定しており、本格運用は年明けを予定しています。

本プロジェクトは、対馬における海鳥保護活動に新たな可能性を開き、以下のような利点が期待されます。
・リアルタイムで遠隔からのアビ類漂着の確認
・油汚染により外洋より避難して来た、治療可能なアビ類の見逃しの最小化
・遠隔地からの速やかな保護捕獲活動が可能
・早期の保護捕獲による、野生復帰率の向上

KDDI財団は、引き続き海鳥保護をはじめ環境保全のためにICT分野での支援協力を継続していきます。
※NRDAアジア:Natural Resource Damage Assessment of Asia

▲観察対象の砂浜

▲対馬試験構成

▲実験設備設置、試験等