ICT 普及事業

淡路島から伊弉諾(いざなぎ)神宮野外奉納神楽のライブ映像を配信

2025年3月29日、日本誕生の最初の島である淡路島(兵庫県淡路市の多賀の浜)において、淡路國生み創生神楽文化振興協議會が主催し、シニア向けにデジタル化の普及啓発を担う特定非営利活動法人(NPO)ブロードバンドスクール協会、一般社団法人メロウ倶楽部等が協力する野外での奉納神楽の映像配信に当財団が協賛しました。

KDDI財団では、Starlink設備の貸与、同設備の設置・運営に係る技術支援を行い、当日はZoomにてライブ映像を配信し、日本や台湾の主にシニアの皆さまの視聴に供されました。

さて、『古事記』、『日本書紀』には日本の国の成り立ちが記されています。(出所:神社本庁HP)

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ある時、高天原(たかまのはら)の神々は下界に新しい国を造ることを相談し、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の2柱の神さまに国作りを命じます。

2柱の神さまは、天浮橋(あめのうきはし)に立ち、神々より授けられた天沼矛(あめのぬほこ)を指しおろし、かき回して矛を引き上げてみると、矛の先より滴り落ちる塩が積もり重なって於能碁呂島(おのごろじま)という島ができあがりました。

2柱の神さまはその島に降りたち、2人で多くの島々を生みました。

はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に本州を生みました。これが日本の国土のはじまりです。

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当日は、国生み、神産みを終えた伊弉諾尊が住まわれた幽宮を起源とする伊弉諾神宮に近い多賀の浜で、入日が薄く差す16時から、まずは表 博耀氏(日本エンターテイメント観光大使)の四方祓で場を清め、次いで服部 真湖氏(1978年 カネボウ化粧品キャンペーンガールでデビュー、NPOブロードバンドスクール協会理事長代理)が七福神の舞を納め、そしてクライマックスで淡路國生み創生神楽が奉納されました。
このお神楽は、国生み伝説を忠実に再現し、小学生から大人までが神々や島々の役割を威儀高く、また時に愛らしく演じていました。

映像を見た方からは、「奉納の舞、素晴らしかったです」「野外ライブ配信ならではの気品と迫力でした」「安定した海岸の画面、太鼓のアップもGood」などの声がリアルタイムで寄せられました。

このイベントを通じて、日本の伝統文化の継承、そしてシニアの皆さんがデジタル技術を通じて喜びや楽しみを分かち合う役割の一端を担えたと感じました。

▲神楽の広報ポスター

▲配信モニター環境(左)とStarlinkアンテナ(右)

▲構成

▲会場風景①

▲会場風景②           

▲会場風景③