7月28日(日)、「ひろしまコンピュータサイエンス塾 ~情報科学への道しるべ~」が広島市立大学で開催されました。
今年度より、当財団が助成する夏休み理科教室の開催大学をこれまでの3大学から5大学に拡充し、広島市立大学では初めての開催となりました。公募により募集し、44名の広島市内外の小中学生が参加しました。
主催である広島市立大学の若林学長、および後援のKDDI株式会社坂口中国総支社長の挨拶に続き、4つのテーマに分かれて、学習・制作・実験を行いました。
テーマ1の「ディジタル計算機を作ってみよう」では、マイコンを使ってプログラムの仕組みや作成方法を学習し、足し算や引き算のできるディジタル計算機を作成しました。
テーマ2の「海水電池をつくってみよう」では、備長炭を使った電池や硬貨を使った塩水電池を作成して電気の発生する仕組みを学習し、実際にオルゴールを鳴らしたり、LEDを点灯させたりしました。
テーマ3の「コンピュータ上に図形を描いてみよう」では、Webブラウザ上に三角形や四角形を描くプログラムを学習しました。最初は直線を描くことからスタートしましたが、一度要領を飲み込んだ生徒達は、あっという間に難しい図形に挑戦していました。
テーマ4の「コンピュータで音を分析してみよう」では、普段聞いている音をコンピュータで分析して、音の性質を学習し、波形や振幅の違いが音声認識技術のベースとなっていることなどを学びました。最後は自分たちでいろいろな種類のヒモや長さを変えた糸電話を作成して、実際の音の伝わり方の違いなどを確認しました。
昼休みには、KDDI株式会社の提供によるVR体験コーナー「STOP!自転車ながらスマホVR」で、”ながらスマホ”の怖さも体験してもらいました。
閉会式では、数人の生徒たちが代表して、この日のサイエンス塾での気づきや感想を発表しました。これまで知らなかった新しい発見が多々あったようで、今後益々、理科やコンピュータサイエンスに興味を持ってもらえるものと期待しています。