2018年度調査研究助成対象者である京都大学 大学院医学研究科の岸本早苗 客員研究員(助成テーマ:アトピーへの遠隔マインドフルネス心理介入)の研究グループが、 成人アトピー性皮膚炎に対するオンライン心理介入としてマインドフルネスおよびセルフ・コンパッションを統合したプログラムを患者参画のもと開発し、ランダム化比較試験を用いて、皮膚疾患特異のクオリティ・オブ・ライフや、主観的重症度、かゆみによる負担や睡眠への影響、抑うつ感や不安などに対する高い有効性を発表し、米国医師会雑誌の「JAMA Dermatology」から発表されました。さらに、皮膚科での治療アドヒアランスも高まることを明らかにしました。
本研究は、アトピー性皮膚炎の治療の質向上に貢献するとともに、ICTを活用した次世代の心理介入の礎になると期待されます。
岸本先生の研究に当財団の助成プログラムが貢献できたことを嬉しく存じます。
益々のご活躍を祈念いたします。