ICT 普及事業

【DC教育】JDiCEとの共催で「リアルゼミ京都」を開催

〜新しい教育課程とデジタル・シティズンシップ~
善き使い手としてのありかたはいかに学びの基盤に位置付くか

2025年11月29日、KDDI財団は日本デジタル・シティズンシップ教育研究会(JDiCE)と共催で、「リアルゼミ京都」を立命館大学・衣笠キャンパスにて開催しました。

「リアルゼミ」は小中高校の教員を対象に、実践的なデジタル・シティズンシップ(以下、DC)教育の指導例を共有する場として各地で開催されている教育イベントで、今回は9回目の開催となります。

挨拶するKDDI財団花原理事長

2030年改訂予定の次期学習指導要領の議論が活発になるなか、「学習の基盤となる資質・能力」のひとつとして情報活用能力、インフラとしてのデジタル学習基盤が位置付けられるとともに、技術発展への応用、情報モラル・セキュリティ教育の強化などがDC教育に関連する論点として提示されています。

リアルゼミではこの動きを先取りして、デジタルの制限ではなく、むしろ生徒自身が責任をもった積極的な活用で社会参加する方策などの先進的な事例紹介を行っていますが、今回も生徒中心のICT端末の利用ルール制定、生徒主体のSNS対応研究(炎上情報、曖昧情報の分析と提言)、また道徳教育の中でのICT利活用による社会参加などの興味深い事例報告が行われました。

また、国政選挙等でのメディア閲覧が特に若年層はSNSへ大きくシフトするなか、アテンションやリコメンドに捕らわれず自身の判断軸を教育現場でいかに確立する手伝いができるのかといった難問も議論されました。

対談する荒木寿友教授と豊福晋平JDiCE共同代表理事

KDDI財団では、青少年がデジタル技術を使用して学習・創造し、責任を持って市民社会へ参加する能力を高めるDC教育について、今後も普及・推進に努めていきます。

開催概要

  • 開催日時: 2025年11月29日
  • 開催場所: 立命館大学 衣笠キャンパス(京都市)
  • 開催形式: ハイブリッド形式
  • 主催: 日本デジタル・シティズンシップ教育研究会(JDiCE)
  • 共催:公益財団法人KDDI財団

主な内容

  • 「道徳教育 × デジタル・シティズンシップ」をテーマにした基調講演
  • 子どもの主体性と社会参加を育むための、多様な現場でのデジタル・シティズンシップ教育実践の紹介(11事例)

参加者の集合写真