1月25日から27日の3日間、KDDI財団は、ポム・オ小学校(カンボジアの首都プノンペンから北へ車で約4時間のポム・オ村)で、音楽教室を開催しました。ポム・オ小学校は、KDDI財団がこれまでカンボジアに建設・寄付した10校のうちの一つです。プノンペンで子どもたちに音楽を教えている池田尚子先生に、子どもたちへの指導をお願いしました。
1日目は5、6年生を対象に、歌とピアニカで「きらきら星」とカンボジアの童謡「歩く時も寝る時も」を、トライアングル入りで練習しました。2日目の午前中は、かわいい1、2年生を対象に、カンボジアの童謡「いつも綺麗に」と「きらきら星」を、プラスチックの容器に小豆を入れた手製のマラカスとタンバリンを使って歌いました。「いつも綺麗に」は振りがついているため、子どもたちが最初は恥ずかしそうにしていましたが、すぐにマラカスでリズムをとりながら、大きな声で歌い始めました。午後は、3、4年生を対象に、カンボジア人なら誰もが知っている「アラピア」と「きらきら星」を、ストローの先にゴムをつけた手作りブーブー笛と鈴を使って練習しました。
自作のマラカスでリズムを取って
最終日は、全学年の生徒がそろって練習の成果を披露し、生徒の親たちが見学に来る中、とても楽しい演奏会となりました。きらきら星は、全学年が一緒に演奏しました。最後に、KDDI財団の安田理事長のマンドリンと小島理代子さんのピアニカによる「ふるさと」、そして池田先生ご夫妻がサックスとピアニカで「インザムード」、「ルパン三世のテーマ曲」など、3曲のデモ演奏を行いました。子どもたちは、自分たちが使っていた楽器から、迫力のあるきれいな音が出ることにびっくりしながら、演奏に聴き入っていました。
普段、授業で音楽を学ぶ機会のないカンボジアの生徒たちにとって、忘れられない経験となったことと思います。