3月24日、KDDIおよびKDDI財団が支援し、NGO 「New Zero」が主宰するミャンマーペイネーコン村のビレッジスクールで2015年度の終業式及び作品展示会が行われました。ビレッジスクールは昨年の5月に校舎が完成し、大人向け、子供向けの美術と英語のクラスを行っているほか、秋からはパソコンのクラスもスタートしています。美術クラスの生徒数は約60人で、多くの生徒は英語クラスにも参加しています(年度末現在はちょっと人数が減っていますが)。パソコンクラスは、当初4人でのスタートでしたが、興味を持つ人が多かったため、授業以外のときにも自由にパソコンを使えるようにしたところ、今では20人ぐらいの人が登録しているとのことでした。
・・・と、最初から順調なのかと思いきや、そうでもないのです。ペイネーコン村は都市部から少し離れた小さな村なので、新しいものをすんなり受け入れるのは難しいようです。教育への理解も得にくく、子ども達をビレッジスクールに通わせることに抵抗のある親もまだ多いそうです。チラシを作って配っても読んでもらえない。そこでNew Zeroのスタッフは毎日のように1軒1軒の家を訪問してコミュニケーションを取るところから始めたとのこと。その甲斐あってか、式典にはペイネーコン村や近隣の村からたくさんの人がやってきました。式典では、KDDI財団井上専務理事がKDDIの概要やミャンマーでの携帯事業(MPTとのジョイントオペレーション)について説明をしました。皆きょとんとしながらも興味深そうに聞いていました。また、New Zeroがビレッジスクール設立の意義やスクールでの具体的なカリキュラムを説明したのに加え、KDDI財団からは、日本の小学校の紹介(いろいろな授業の様子、給食や掃除当番、運動会などの年中行事等々)やカンボジアでのKDDIスクールの様子を紹介しました。
作品展示会の会場にも多くの人が集まり、子ども達の作品に見入っていました。この会場では優秀な生徒の表彰を行い、賞品としてミャンマーMPT(JO)にご提供いただいた傘やTシャツ、キャップといったグッズを生徒達に手渡しました。(「優秀な生徒」といっても、作品の優劣をつけるのではなく、どれだけ多く出席して一生懸命取り組んだか・・を評価するものです。)他にもKDDIからの賞品としてLISMOのエコバッグを用意し、中に文房具を入れて1人1人に手渡しました。
MPTグッズやKDDIグッズをプレゼント。
式典終了後は、シャン族の音楽が鳴り響く中、村の人たちが作ってくれたカレーと野菜スープ、お漬け物、アイスクリームが振る舞われ、皆、教室や庭のあちこちで談笑しながら食事を楽しんでいました。こうした村の人達のコミュニケーション活性化もビレッジスクールの1つの目的です。英語や美術を習いにくるだけでなく、気軽に立ち寄って授業を眺めたりおしゃべりしたりする場を提供するのです。
庭ではシャン族の音楽と踊りが披露されていて、村の人達も音に合わせて踊っていました。
皆、教室や庭で食事を楽しんでいました。
食事の後は、教室が「カラオケ大会会場」に早変わりし、机を重ねて作った舞台で大きな声でカラオケを楽しんでいました。私たちは途中で帰りましたが、コンテストで上位3人を表彰すると言っていたので、私も1人推薦してきました。入賞したかしら?