公益財団法人KDDI財団は、厳正なる審査の結果、「KDDI Foundation Award 2023」の受賞者を決定いたしました。
表彰式は、2024年3月に東京都内にて開催予定です。
「KDDI Foundation Award」は、ICT が拓く豊かな未来社会の実現を目指し、技術、産業、制度・法律、社会、文化、医療、まちづくりなど広範囲の研究において、ICT の普及・発展、グローバル化、ICT を利活用した社会的課題の解決など、社会の持続的発展に貢献する顕著な業績を挙げた個人を表彰するものです。
今年度の受賞者は、以下の6名です。 ※受賞者の所属は、9月26日現在の情報です。
KDDI Foundation Award本賞
大関 真之 氏
東北大学 大学院情報科学研究科 教授
業績:量子コンピューティング理論の展開と社会実装
生貝 直人 氏
一橋大学 大学院法学研究科 教授
業績:情報社会のルール形成に関わる国際比較研究
KDDI Foundation Award業績賞
石橋 功至 氏
電気通信大学 先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター 教授
業績:ユーザセントリックな通信を実現する
新たな無線アクセスネットワーク技術に関する研究
園生 智弘 氏
株式会社TXP Medical 代表取締役医師
業績:救急搬送・救急医療システムによる医療適正化、
データの可視化と研究データベース構築に関する貢献
KDDI Foundation Award貢献賞
吉田 悠一 氏
国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授
業績:大規模データを扱うアルゴリズムの数理的研究
音無 知展 氏
京都大学 大学院法学研究科 准教授
業績:憲法上の情報プライバシー権に関する理解の転換
審査委員長講評
森川 博之 氏
東京大学 大学院工学系研究科 教授
「KDDI Foundation Award」は、今年も多数の応募をいただき、厳正なる審査の結果、本賞2名、業績賞2名、貢献賞2名、計6名の受賞者を決定しました。
審査にあたり、学術的成果に加え、ICTを利活用した社会的課題の解決や持続的発展における貢献などを考慮し、評価を行いました。
受賞者の業績については、学術分野での顕著な業績のほか、研究成果の社会実装への取り組みや情報発信、法律や政策の形成と評価への貢献、社会要請に対する実践的な功績などを高く評価しました。
情報通信分野は、現代社会において不可欠な役割を果たしており、その重要性は日々高まっています。今回の受賞者の皆さんが、各分野の先駆者として活躍され、今後の情報通信分野の牽引者として更なる卓越した業績や成果を挙げられることを期待いたします。