活動報告

【調査研究助成】星槎大学 中島 功 特任教授の研究報告サマリーをご紹介します。

▲中島先生は、日本救急医学会救急指導医・専門医で、実際にコロナ患者を多数診断、治療されています。

【研究者】
星槎大学  中島研究室 中島 功  特任教授

【研究テーマ】
コロナ接触アプリの経済的負荷と質の向上

【研究期間】
2021.4.1〜2022.9.30

【研究報告サマリー】
2020 年 6月から開始されたわが国の新型コロナウイルス接触確認アプリ (COCOA)は、陽性者とのBluetooth の距離、時間を計測することにより、ユーザーに対してヒトとの面会感染のリスク把握を促し、感染症予防に効果があると期待された。
多くの携帯電話利用者がアプリをダウンロードすることにより、感染拡大の防止に貢献するという社会的メリットを厚生労働省は示唆したが、しかし、実際には 2021 年 9 月、陽性登録率は全陽性者 の 2.3%に過ぎなかった。その後、第6波ではその数が上昇するものの、2022年9月13日に河野デジタル大臣は中止の方針を示した。今回は、次に迎えるかもしれないパンデミックに備えて問題点と改善点を検討した。

1.プログラムのバグ
2.Android携帯の操作上の課題
3.保健所の番号発券の課題
4.医学的な根拠のズレ
5.CPR検査の不足で検証できず
6.物理的な計測の追加

COCOAの諸問題の調査・分析は、次回のパンデミックに向けた接触確認アプリケーションの糧となるであろう。15億円の多額な経費は、次回に向けた社会学的なフィールド調査への前投資として受け止めない限り、負の遺産からの脱却はあり得ない。


【本助成研究にかかわる成果】

Issues on Japanese COVID-19 Exposure Notifications Application (COCOA) IEEE Conference Publication


【本助成についての感想】

貴重な助成金を頂き、心より感謝いたします。