1890年（明治23年）に和歌山県串本沖で台風のため沈没したトルコのエルトゥールル号の乗員の救出活動を行った大島の人々の懸命な努力と、その95年後の「イラン・イラク戦争」でテヘランに取り残された日本人救出のために特別救援機を派遣したトルコ政府の恩返しを描いた映画「海難1890」（下記URL参照）が12月5日に封切られました。私自身、実家が和歌山県の紀南（田辺市）にあり、和歌山にゆかりのある一人としてこの映画の製作・完成を5年近くにわたって応援してきましたが、先日、公開された映画を新宿の映画館で観て、途中、自然に涙が流れるのを抑えられない状況でした。
http://www.kainan1890.jp
この映画の製作にあたっては長年にわたって、多くの関係者の大変なご苦労がありました。（トルコ側では映画化に必要な資金がすぐに集まったのに、日本側ではなかなか集まらなかった・・・）
このほど、この映画が田中光敏監督のもとで感動的な作品として完成し、公開されたことは、大変感慨深いことです。
いろいろと不穏な世情ですが、言葉や国の壁を越えた日本とトルコの人々の助け合いの物語を皆様も是非ご覧ください。
（KDDI財団理事長 安田豊）
