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助成事業

【調査研究助成】京都大学大学院医学研究科 秤谷 隼世さんの研究報告サマリーをご紹介します。

【研究者】
京都大学大学院 医学研究科 博士後期課程3年
秤谷 隼世

【研究テーマ】
タイ王国の薬剤耐性菌問題の解決に向けて

【研究期間】2019年04月01日〜2020年03月31日

【研究サマリー】

我々の研究グループは、タイ王国における薬剤耐性菌問題の解決を目的とし、現地市民に対する下痢症・風邪症候群のセルフメディケーション用の病因予測チャットボットの開発に取り組み、これを用いて調査研究を遂行してきた。

一方、市民に対するヒアリングの結果「現地市民にとっては下痢症があまりにも当たり前の症状で、自らの下痢に対しての症状の原因を知りたいというニーズがない」という事実が浮き彫りとなり、我々は当初の研究デザインからピボットし、現在では下記2プロジェクトの研究を行っている。

1. 旅行者下痢症の調査研究
「ASEANへの海外渡航者が渡航先での下痢に悩まされることが多い」というヒアリングでの示唆を根拠に、途上国への旅行者の薬剤耐性菌獲得について、プロバイオティクスの一種であるLGGの予防効果を明らかにするための探索型の調査研究を展開している。

2. グラム染色の自動化
課題の再定義と開発要件を再度見直し、安価で迅速な菌種検査であるグラム染色の自動化の着想に至り、検査の専門家の少ない途上国でも抗菌薬処方が正しく行われるようなプロダクト開発を目指している。

【本助成についての感想】
本研究は私が大学院で取り組む副専攻研究でのテーマでした。
副専攻では指導教官や研究費が全くつきません。本財団で支援いただくことができ、本当に大きく背中を押していただけました。小職のような医学生が、工学バックグラウンドのスペシャリストたちと共に途上国医療の一助を担えたのはひとえに財団のおかげです。本研究に従事できたことを誇りに思います。