国際協力事業

カンボジア Chamkar Doung KDDIスクールでWSOコンサートとワークショップを開催

カンボジアのKDDIスクール2校(Chamkar Doung KDDIスクールとYeam Khao KDDIスクール)では、今月1月から月1回定期的に音楽の授業を行っています。

そのうちのChamkar Doung KDDIスクールで2月22日、授業の一環としてWorld Ship Orchestra(WSO)によるコンサートとワークショップが行われました。

教室から興味津々で準備を眺める子供たち

WSOは「世界中の子供たちに初めてのオーケストラ体験を届ける」をコンセプトに活動しているNPO法人です。今回は春休みを利用してカンボジアの大学生を中心に総勢41名が演奏の場の1つとしてKDDIスクールを訪問してくださいました。

早朝プノンペンを出発し、ガタガタ道を揺られながら学校に着いたのは9時頃。すでに子供たちは教室で待っていました。

見たことのない楽器が次々と運ばれる様子を興味深そうに見つめる子供たち。校庭の木陰に集まり、コンサートが始まります。「演奏が終わったらこうやって拍手をしましょうね。」「演奏中は静かにしなければならないから、し~んとする練習をしてみよう。」という導入で、何が始まるのだろう・・・と子供たちの目は初めからオーケストラにくぎ付けです。「きらきら星」で楽器の紹介があり、「オリエント急行」で汽車の音を再現し、「ウエストサイドストーリー」ではマリアやトニーに扮したオケメンバーのお芝居もあり、いろいろな工夫がなされていて子供たちを飽きさせませんでした。

コンサートのあとは、3つの教室に分かれてより近くで楽器に親しむワークショップが行われました。目を閉じてどの楽器の音なのか当てるクイズはとても盛り上がっていました。楽器に触れる時間もあり、バイオリンやクラリネット、ホルン等々、私たちでも触れる機会のない楽器を弾かせてもらって、緊張しながらもとても楽しそうでした。

「どの楽器の音だった?」の問いに、「これ~!!!」とみんなで立ち上がって指を指していました。

この日のコンサートとワークショップはきっと子供たちの心に深く刻まれたことと思います。この中からいつか、楽器を演奏する子が出てくるかもしれないと思うだけでうれしくなります。

来年はまた別のKDDIスクールも訪問してもらえるかな。