公益財団法人KDDI財団(東京都千代田区、理事長 鈴木 正敏 以下KDDI財団)は、財団設立10周年を迎えるにあたり、ICTの利活用により社会的課題の解決に貢献した業績を表彰する「KDDI Foundation Awards」を創設し、2019年3月18日、都内ホテルにて第1回目となる同賞の受賞者を発表し、表彰しました。
本賞設立の目的は、ICTが拓く豊かな未来社会の実現を目指し、技術、産業、制度、社会、文化、医療等の研究において、ICTの普及・発展、グローバル化、ICTを利活用した社会的課題の解決など、社会の持続的発展に貢献する優れた業績を表彰するものです。将来新たな価値を創造する可能性のある研究や想像を超えた社会変化をもたらす研究など、波及効果が大きく社会的に大きなインパクトを与える研究を対象に、一般公募を行いました。
多数の応募の中から、審査委員会(審査委員長:森川 博之 東京大学大学院工学系研究科 教授)による厳正な審査の結果、KDDI Foundation Awards 2018は以下の2名に決定しました。
KDDI Foundation Awards 2018受賞者
理化学研究所 革新知能統合研究センター センター長
東京大学 大学院新領域創成科学研究所 教授
杉山 将(すぎやま まさし)
受賞業績: 機械学習の理論構築、アルゴリズムの開発と実世界への応用
概要: 現在主流の人工知能システムに用いられている機械学習の技術の数学的な基礎理論と実用的なアルゴリズムの開発、それらを企業等と連携し実世界に応用
国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター 教授
高木 聡一郎(たかぎ そういちろう)
受賞業績: 情報技術が社会に及ぼす影響を経済学の視点から捉えた研究
概要: 情報技術が企業組織構造の変化を通じて経済全体に与える影響の分析、オフショア・アウトソーシングやクラウドソーシングなどを対象とした統合的な分析への取り組みと産業・社会の発展への関連性を追求
表彰式では、KDDI財団理事長の鈴木 正敏の挨拶、森川 博之審査委員長による審査講評の後、各受賞者に表彰状が授与され、副賞として賞金200万円が贈呈されました。受賞者のスピーチでは、両名によるICTによる社会の持続的発展に貢献する研究内容が紹介されました。受賞者の研究成果が社会実装され、豊かな未来社会の実現に貢献することが期待されます。
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