助成事業

【調査研究助成】長岡技術科学大学 南部 功夫准教授の研究報告サマリーをご紹介します

【研究者】
長岡技術科学大学 南部 功夫 准教授

【研究テーマ】
行動意図を事前に予測する生体情報通信技術

【研究期間】
2018.4.1~2021.3.31


【研究報告サマリー】

本研究では、脳波や筋活動などの生体情報から人間の行動意図を事前に予測することでコンピュータ、ロボットアーム、家電製品等の外部機器を操作し、行動を支援するシステムの基礎研究を実施した。

主な内容としては、被験者が腕の到達運動等を行なっている時の脳波もしくは筋活動を計測し、これから実施する運動情報の判別を行なった。その成果として、腕の運動時の脳波信号もしくは筋電信号から運動方向並びに次の行動方向を予測できる可能性を示唆した。また、運動実行中に別の行動意図を脳波もしくは筋から抽出できる可能性についても示唆した。一方で現時点での予測精度は十分でないため、ニューラルネットワークによって自動的に効果的な特徴抽出を行う解析手法についても検討を行なった。

今後も精度向上に向けた検討を進め、脳波や筋活動以外の生体情報の融合や、様々な行動に対する予測可能性について検討を進める予定である。


【本助成研究にかかわる成果】

Kokai Y., Nambu I., Wada Y. (2020) Identifying Motor Imagery-Related Electroencephalogram Features During Motor Execution. Lecture Notes in Computer Science, vol 12534, 2020.

Machida K., Nambu I., Wada Y. (2020) Neural Network Including Alternative Pre-processing for Electroencephalogram by Transposed Convolution. Communications in Computer and Information Science, vol 1333, 2020.

Naoki Fukuda, Isao Nambu, Yasuhiro Wada, Classification of Movement Direction From Electroencephalogram During Working Memory Time (2019), 41th Annual International IEEE EMBS Conference (EMBC2019), pp.3107–3110, 2019.

Semoto T., Nambu I., Wada Y. (2018) The Relationship Between the Movement Difficulty and Brain Activity Before Arm Movements. Lecture Notes in Computer Science, vol 11307.


【本助成についての感想】

3年間という長期間の助成をして頂けたことで、腰を据えて研究を進めることができました。心より御礼申し上げます。