国際協力事業

スバエクトム Ty Chean一座からメッセージが届きました。

今年2月に予定していたカンボジア伝統芸能の大型影絵芝居「スバエク・トム」の東京公演が中止となり3か月が経ちました。

新型コロナウイルスの影響により、日本同様、カンボジアでも自粛生活が続いています。
大人数で集まることが許されていないため、一座においても、上演はもちろん、練習すらできない状況です。そんな中、座長のチアン・ソパーンさんから動画メッセージが届きました。(座長の息子さんが初めて撮影・編集に挑戦した動画です。)

KDDI財団が寄贈した「練習場兼劇場」で、今の様子や今後への想いを語ってくれましたので、どうぞご覧ください。(以下の画像をクリックすると動画をご覧いただけます。)

動画に字幕表示がないため、以下に座長のメッセージをご紹介します。

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こんにちは、みなさん。今、新型コロナの問題が起こってから、座員が集まれない状態が続いています。スバエクの人形もしまったままです。今日、私は、人形をきれいに拭く作業をしています。長くしまったままでは、カビが生えて傷むこともありますから。きれいに手入れしておかないと。
そんなに先のことではないと思っています、新型コロナの問題が世界中から過ぎ去るのは。私たちはまた集まって練習したいし、上演をしたい。
新型コロナが終息したら、そのときには、カンボジア国内のみなさんにも、海外のみなさんにも、私たちの上演を見て、この影絵芝居スバエク・トムを応援してほしいと願っています。私たちは、この芸能をずっと守り、継続していきたいのです。
ぜひみなさん、上演を見て、私たち若者世代の気持ちを応援してください。影絵芝居スバエク・トムを続けられるように、そして次の世代にも引き継げるように。よろしくお願いいたします。
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スバエク・トムご紹介の動画は以下の画像をクリックしてご覧ください。牛の皮に繊細な彫刻をほどこした人形が、揺らめく炎に漆黒の姿を現します。

KDDI財団ではスバエク・トム東京公演の再演を検討しています。無事開催できることを、そして皆さまにお越しいただけることを楽しみにしています。

<参考>KDDI財団のカンボジア文化支援:スバエクトム(大型影絵芝居)
→(リンク先)http://www.kddi-foundation.or.jp/project/education/