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北海道大学 嶋 拓哉教授の研究報告書のサマリーをご紹介いたします。

【研究者】 嶋 拓哉(北海道大学大学院法学研究科教授)

【研究テーマ】情報通信の国際的展開と抵触法の多層的構造

【研究期間】2016年4月1日~2019年3月31日

【サマリー】

情報通信の発展に伴い、国境を超える形で経済・企業活動を展開することが可能になったが、これにより、これまでは一国の中で完結していた法律問題(代表例は知的財産権に関する問題)がグローバルな要素を帯びるに至ったほか、ブロックチェーン技術に代表されるように、リアルな世界を前提とした既存の法規範に修正を迫る動きが顕現化するに至っている。これら法律問題を検討するに当たっては、先ず以て、①いずれの国に裁判管轄を認めるかという国際裁判管轄の問題、②いずれの国の法に基づいて当該問題を判断すべきかという国際的な法の適用関係の問題を議論する必要がある。本研究では、主として、問題領域を知的財産権と金融に絞り込んだうえで、上記①②の課題に焦点を当てて、具体的な調査研究を実施した。また、これら課題に取り組むに当たっては、抵触法の多層的構造に着眼して、準拠法と法廷地法の適用関係、および異なる事象に関する複数の準拠法の適用関係にも留意した。

*嶋先生の今後のますますのご活躍をお祈りいたします。