KDDI財団は、2025年10月14日~17日、タイの首都バンコクで開催されたアジア太平洋電気通信共同体(Asia Pacific Telecommunity 以下、APT)が主催する「第22回通信ICTフォーラム会合(以下、ADF-22会合)」に参加、会合には、APT加盟国の政府機関、関連団体、企業等から130名が参加しました。

参加者で記念撮影
本会合は、発展途上国の通信サービスが未整備な地域におけるデジタルデバイドの解消を目的に、APT加盟国への支援を協議する場です。政策立案者、通信規制当局、ICT技術の専門家を集め、ICT開発における共通の課題への取り組み、ベストプラクティスの共有、技術的解決策の議論を行い、またAPTの予算外拠出金(Extra Budgetary Contribution)によって支援されたプロジェクトの成果の発表が行われました。
KDDI財団とKDDIは、2024年に取り組んだラオスにおけるプロジェクト「モバイル通信品質向上の為の品質検査センター設立」について報告しました。
ラオスでは、モバイル通信の品質(通信速度、接続性)に課題がある一方で、通信規制当局側で通信品質を把握、監視するシステムを有するセンターが存在しないことから、通信品質検査センターの設置を行いました。さらに、同センターの監視用に、通信品質のデーター収集・表示システムおよび基地局からの電界強度分布表示システムを開発、運用しています。

報告をするKDDI財団万木
今回、EBC-J(日本)/K(韓国)/C(中国)の支援による各プロジェクトの成果および中間報告を兼ねたポスター展示ブースが設置され、会合参加者へのアピールも行いました。

ポスター展示ブース
KDDI財団が2025年度に取り組んでいるプロジェクト(調查研究)は以下の2件です。
- ネパール: 洪水災害軽減化の為のEWS(緊急警報放送)の適応性調査
- カンボジア: 公害軽減の為のプノンペン社内駐車場空き確認システム構築