活動報告

【調査研究助成】筑波大学 千島雄太 准教授の研究報告サマリーをご紹介します

【研究者】
筑波大学 人間系 千島 雄太 准教授

【研究テーマ】
VRを活用するセルフ・カウンセリング技法

【研究期間】
2022.4.1~2025.3.31

【研究報告サマリー】

VR空間で、友人アバターと未来の自分アバターを使って、セルフ・カウンセリングを行う手法を開発し、効果検証を行いました。友人アバターの場合は、悩みの深刻度が著しく減少し、悩みを抱えた自分を批判せずに思いやりをもって受け容れる態度が形成されることが示されました。未来の自分のアバターの場合は、未来を鮮明にイメージすることに大きく貢献し、目標達成への自信も上昇しました。全体的には、アバターの視覚的情報よりも、アバターを介して、与えられたストーリーに沿って疑似的に自己内対話を行うこと自体の効果が強いことが示唆されました。今後は、実際のカウンセリングへの導入や、ARや2Dスクリーンでの実装などを行うことで、本研究で開発された技法や知見をさらに広めていきたいと考えています。


【本助成についての感想】

本助成のおかげで、思い切って新しい分野に挑戦することができ、セルフ・カウンセリングの可能性を広げることに貢献できました。誠にありがとうございました。