【研究者】
新潟大学 自然科学系 金 ミンソク 准教授
【研究テーマ】
電波による住環境データ化と環境情報同定
【研究期間】
2019.4.1〜2022.3.31
【研究報告サマリー】
本調査研究では、家庭生活空間における、居住者の存在有無、居場所、行動や状態といった環境情報を取得するためのミリ波による住環境データ化および環境情報同定法の開発を行った。従来の環境情報同定に用いられているマイクロ波センサは、多重波経路を個別に扱える十分な分解能が得られず、多重波のすべて合成されたものが受信信号として得られるため、多重波干渉(フェージング)の影響を受けてしまう。この問題に対して、本研究では、高分解能をもつミリ波センサを用いた新たな手法として「多重波電波トモグラフィー法」を開発した。さらに、実環境において幾何光学的手法(レイトレーシング)から得られた個別経路を仮想ノードとして扱うことにより、各経路の遮蔽損失の変化を用いてターゲットの2Dイメージを作成できることを実験により確認した。
【本助成研究にかかわる成果】
・Radio Signal Processing Laboratory
【本助成についての感想】
ご支援いただき有難うございました。