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活動報告

【調査研究助成】事業創造大学院大学 グエン スアン ティエンさんの研究報告サマリーをご紹介します

【研究者】
事業創造大学院大学 事業創造研究学科 グエン スアン ティエンさん

【研究テーマ】
新興国におけるモバイル・ロイヤルティ向上・維持に関する研究
~ベトナムにおける販売アプリについての分析から考察~

【研究期間】
2021.4.1〜2022.3.31

【研究報告サマリー】
コロナウィルス禍での世界経済の低迷と社会の変動により、特に発展余地がある新興国でのモバイル販売アプリのロイヤルティを維持・向上することが重要になっている。本研究では新興国ベトナムにおける信頼、楽しさ、知覚リスクがモバイル・ロイヤルティ(ML)の向上・維持にどのように貢献するのか明らかにすることを目的とした。そのために、ベトナムでB2C販売アプリの消費者に調査を実施行った。
インターネットで2021年10月21日~28日の間に、ベトナム消費者を対象として実施し、700名の有効回答が得られた。SPSSでアンケート調査のデータを分析した結果、ベトナム市場において、信頼と楽しさがモバイル・ロイヤルティに正の影響を与えることと、デモグラフィックス(性別、購入回数、地域)の3つの要素とモバイル・ロイヤルティとの関連性が異なることが分かった。性別については女性より男性の方が信頼度が高く、アプリでの購入回数については、20回未満より20回以上のほうがMLと楽しさが有意な得点が高かった。地域(ハノイとホーチミンの間)によって、ML、信頼、楽しさについて有意な差は出なかった。

【本助成についての感想】
KDDI財団の助成金を受けて、大学院での時間に、より充実した研究をすることができました。グローバル視点を配り、新興国におけるICT戦略を考察しました。助成金のおかげで、研究の資料、ベトナム消費者調査を実施し、SPSS分析で調査結果が考察できました。誠に感謝しております。