助成事業

【調査研究助成】慶応義塾大学 丸山絵美子教授の研究報告サマリーをご紹介します

【研究者】
慶応義塾大学  丸山 絵美子 教授

【研究テーマ】
約款規制とユニバーサルサービス

【研究助成期間】
2018.4.1~2021.3.31


【研究サマリー】
約款規制とユニバーサルサービスの具体的研究対象として、まず、エネルギー供給契約と料金変更問題を取り上げた。
費用増減に基づく料金変更、内外で議論の蓄積があるエネルギー供給契約の料金変更について、EU法・ドイツ法の比較法研究調査から示唆を得て、日本の民法548条の4について、正当化根拠の捉え方(コストと商品設計の維持)、合理性判断の解釈上の重要点(コスト増ベースの値上げとリスクヘッジの観点、顧客の選択行動に影響を与える契約条件変更における解約権付与の重要性ななど)を指摘した。
次に、電気通信サービス利用契約における2年縛り・自動更新・違約金条項規制を取り上げ、総務省の会議体におけるテクスト分析と裁判所の出した判決分析を中心に、自主規制の困難要因、裁判例で無効判断が示されなかった要因の分析を行うとともに、民事法上の一般条項による裁判所の判断や格消費者団体の差止めによる規範形成促進の可能性を指摘した。

【本助成研究にかかわる成果】
丸山絵美子「エネルギー供給契約における料金変更」法学研究 = Journal of law, politics and sociology92(10), 117 (30)-146 (1), 2019-10
AN00224504-20191028-0117
・丸山絵美子「電気通信サービス利用契約における2年縛り・自動更新・解約金条項規制 : 競争不全市場における約款・契約条項の適正化に関する検討」 法学研究 = Journal of law, politics and sociology 93(10), 110-69, 2020-10
AN00224504-20201028-0110

【本助成についての感想】
コロナ禍の海外渡航困難よる執行計画の変更など柔軟に対応いただき、研究を支援いただいたことに感謝申し上げます。