国際協力事業

KISSY(Kyoto Intercultural Summer School for Youths)見学

8月8日、立命館大学朱雀キャンパスで開催されたKyoto Intercultural Summer School for Youths(KISSY)を見学しました。KISSYはNPO Pangaeaが主催する子供向けのサマースクールで、今年で6回目の開催だそうです。日本の子供たちのほかに、ケニア、ジョージア、カンボジアの子供たちも参加しており、総勢28人。今年のテーマはSDGsで、子供たちが世界の課題解決に向けて言葉の壁、文化の壁を乗り越えて助け合い、チャレンジするイベントとなっていました。

子どもたちは英語やジェスチャーで意思疎通をするほか、一人ひとりに貸与されたパソコンにインストールされた「ゲンゴロウ」という自動翻訳機を使って、自国語でコミュニケーションを図っていました。し~んとしているのに、実は子供たちはおしゃべりで盛り上がっている、、という不思議な光景を見ました。

「ゲンゴロウ」の画面。入力すると入力者の写真が左側に表示される。赤い文字が入力した文字。英語、日本語、ロシア語、カンボジア語、ジョージア語、スワヒリ語に翻訳される。

 

ワークショップでは4つのグループに分かれ、「みんなの地球を救え!」とのミッションを受けて、自分たちで考えた課題とその解決方法をストーリー化し、クレイアニメを制作しました。

SDGs 17のゴールのどれをどう解決するか、3日間議論を重ねて作り上げたアニメーションとその発表は、もちろん現実的な内容ばかりではありませんが、子供たちが課題に取り組む姿勢はとてもピュアで真剣で、世界の政治家たちに見てもらいたい!と思うほどでした。

さて、今回のKISSY見学には理由があります。実は、カンボジアのSanLong KDDIスクールの生徒、Somarth Ouchin君が倍率30倍の難関を突破してKISSYに参加していたのです!!参加期間中みんなからOu-chanと呼ばれていたSomarth Ouchin君は はきはきときれいな英語を話し、プレゼンテーションでも堂々としていました。

クレイアニメ(象と少女 SDGsゴール1,9,11,15,17の解決)
Ou-chanの発表の様子

 

カンボジアでの日常生活では想像できないような体験ができたことはOu-chanにとってとても貴重な体験です。SanLong KDDIスクールの先生の話によると、Ou-chanは自主的に考えて行動できる生徒だそうで、小学生のときからよくPC教室を見に来ていたので、空き時間に教えたりもしていたとのこと。今回KISSY参加という機会を得て、ますます視野が広がり勉強に励むことでしょうね。さらに、Ou-chanの話を聞いて「KISSYに参加したい!」とがんばる子も出てくるといいなぁと思います。