活動報告

東京工業大学 中山 拓哉氏より「調査研究助成」成果報告書のサマリーが届きました

【研究者】中山 拓哉(なかやま たくや)東京工業大学工学院機械系 修士課程

【研究テーマ】高臨場感持ち運び型VRシステムの開発

【研究期間】2018.4.1~2019.3.31

【サマリー】

スカイスポーツが身近なスポーツとして認識されるには、郊外のフライトエリアへ行かずとも、多くの人が気軽にリアルな体験ができる環境を作る必要がある。バーチャルリアリティ(VR)を活用した体験システムでは、屋内のアクセスの良い場所で天候に左右されない普及活動が可能になる。

本研究では、フライト時の姿勢で空撮VR映像を視聴する体験システムの開発・改良を行った。まず普及活動で必要な機動性の向上のため、ハンググライダーのコミュニティと協力しシステムのコンパクト化を行った。次にVR機材の更新により臨場感、没入感の向上を図った。3つ目に感覚デバイス間の時間同期を行い、映像に応じた風量の提示を実現した。

イタリアでの学会のデモ展示では、実際にシステムを持参し、鈴木由路選手が空撮した映像を用いてイタリアで行われた世界選手権の疑似体験を可能にした。

システム全体を映像に応じて傾けることやICTによるフライヤー人口の追跡調査は今後の課題である。

*中山さんは3月大学院修士課程を終えられます。今後の社会人としての活躍をお祈りいたします。