【研究者】ラナンテ レオナルド ジュニア
【研究テーマ】無線LANを用いた災害時人体位置推定システムの開発
【研究期間】2017.4.1~2018.9.30
【サマリー】一般に測位システムとしてはGPSが利用されており、準天頂衛星を利用してGPSでの測位精度を向上させることにより、自動車の自動運転などでも利用が進められている。しかしながら、地震の瓦礫などでGPS衛星が届かない場所は多々あり、そうした場所での測位システムのニーズが相当数ある。さらに、ビルの内部建設現場では1cm程度の測位誤差が要求され、新たな高精度測位システムの開発が必要となってきている。
本研究では、無線LANネットワークを採用し、災害救助のための位置推定システムを実現した。人が携帯している無線LAN端末を見つけることによって、位置推定システムはその人を正確に見つけることができる。 1cm程度の位置推定精度を達成するには、到来時間差(Time-Difference of Arrival, TDOA)を測定し、三角測量の原理を使用してユーザの位置を計算した。また、提案した位置推定プロトコルを用いることで、NLOS(見通し外)環境でもユーザの位置を高精度で推定することができた。
*ラナンテ先生のますますのご活躍をお祈りいたします。