当財団の「調査研究助成」プログラムにて助成した研究者の方々の報告書のサマリーをご紹介いたします
【研究者】椙山女子学園大学 文化情報学部 小田切 和也 准教授
【研究テーマ】クラウド型PBNMの管理対象規模の特定実験
【研究期間 】2015.4.1〜2018.3.31
本研究は、サイバーフィジカルシステムの形態をとるインターネット管理方式実現の研究過程で実施している「インターネットPBNMの実現」に関する研究である。その研究の第2段階の過程で、ある複数の組織がそれぞれ保有するネットワーク群を、従来のPBNMの考え方を用いて特定の管理組織が管理する方式を、実際のネットワークに適用する際に必要となる大規模処理負荷実験を実施した。VMWare ESXiを搭載した仮想サーバの中に、最大600台の仮想マシンを配置し、それらをネットワーク上のクライアントコンピュータに見たてて、同時的ログインを行わせて、本方式の管理サーバに対する同時的な集中的なアクセスを行わせた。結論としては、同時的アクセス数が600程度の範囲であれば、本提案方式によるネットワーク管理が特に問題なく行えることが判明し、従業員数が、600人程度の中小企業での利用に、処理負荷の面で耐えうることが証明された。
※小田切先生の今後のご活躍をお祈りいたします。