助成事業

継続型社会的・文化的諸活動助成 NPO法人パンゲアによるKISSY 2016 の活動紹介

7月30日~8月6日開催のNPO法人パンゲアによるKISSY 2016 (Kyoto Intercultural Summer School 2016)の2日目(7/31)と5日目(8/3)のアクティビティを見学しました。
この活動は日頃、世界各地からインターネットを通してパンゲア活動に参加しているこども達が、夏休み1週間を京都に集い、グループワークを通して言葉の違い、文化の違いを超えたふれあいの場を体験する寄宿型の活動で今年で3回目となります。
今年は、オーストリア、ケニア、カンボジア、韓国、日本から35名の9歳~14歳のこども達が参加しています。
スクールは京都大学百周年時計台記念館にて行われています。
2日目の開校式では、校長先生の京都大学石田亨教授のご挨拶につづき、進行役のパンゲア理事長のYUMIさん(森 由美子さん)より、「1週間の活動で34人のお友達を作りましょう!」と、まずは、パンゲアルール「人の嫌がることをしない」を皆で確認しました。
その後、こども達は5つのグループに分かれて「ここまでどうやってやってたの?」「好きな物は?」等お互いを知ることからスタートしました。
言葉の違う子供たちはのコミュニケーションを助けるのが、パンゲア副理事長 TOSHIさん(高崎 俊之さん)開発の翻訳ツールです。
こども達がPC上に自国の言葉で表現すると、あっという間に5カ国語に翻訳されます。
絵文字での感情表現も可能で、イマドキ(?)のこども達には魅力のあるツールです。

出会って間もないにもかかわらず、隣に座っているお友達と翻訳ツールで会話が始まります。
進行役YUMIさんのお話は聞いていません、、、、、自分たちの世界に入りつつあるこども達。ですが、そこをKISSYの活動の卒業生である大学生、社会人のお兄さんお姉さん達が務めるチームリーダーさんがグループを一つに引っ張っていきます。
この日は、グループのみんなで「私たちの大切なもの、大切な世界」を共有しました。
3日目、4日目は、「私たちの大切なもの、大切な世界」を、物、形にし、それを5日目の作品発表会で皆に披露するためにグループワークに取り組みます。
IT技術を駆使し、音、動きもつけていきます。
時には意見が対立しますが、チームのみんなで、相手を認める、受け入れるということを学んでいきます。

そして、、8/3の5日目、作品発表会では、みんなで一緒に力を併せて作った作品を披露しました。
各々のチームの思い入れが伝わってきます。みんなの満足感のあふれた笑顔が印象的でした。
発表の後、YUMIさんより、チームメンバーひとりひとりにつて、どんなふうにグループに貢献したかのコメントがありました。
YUMIさんはこどものメンバーからチームリーダーさんまで、一人一人のことを本当によく観察し、理解されていました。

6日はチームで小旅行に出かけます。京都市内の観光スポットをまわるチーム、奈良まで出かけるチーム、、、どこで何を観て、お昼を食べて・・・・
みんなで計画を立て行動します。
そして7日目は全員で大阪万博の跡地の国立民族学博物館へ。
楽しいことが盛りだくさんです。

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KISSY 2016

8日は京都駅にて解散・・・帰りたくない~と涙を流しながら、、「来年も会おうね!」と再参加をお約束をして、みんなそれぞれ帰途につくそうです。

グループワーク初日

グループワーク初日

完成した作品を前に発表の準備

完成した作品を前にプレゼンの練習